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kao.gifそれから、僕のカツラ人生は一変しました。自分を取り戻せた、カツラで行動の制約を受けることがほとんどなくなりました。外れる心配もない、風で乱れても平気、思いっきりスポーツもできる、心ゆくまでお酒も飲める…。
この感激を知らない人がたくさんいる、知らずに不自由なカツラに大金をつぎ込む人がたくさんいる。それを思うと、自分の体験と感激を書かずにはいられませんです。
そういう素朴な思いが何より、本を書く原動力でした
 
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カツラの体験を本に書きたい、ひそかに親しい知人や編集者に相談し始めた当初、誰もが驚き、笑い、そして反対しました。
「わざわざカツラだと告白する必要はないでしょう」
「たぶん、何の得にもならないよ」
「カツラの本なんて、売る自信がないから出版はしません」
最初に打診した出版社には、あっさりと出版を断られました。
「出しましょう」と言ってもらい、綿密な打合せを重ね、原稿も一部提出したのに、途中でなぜか断ってきた出版社もありました。
 
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本を出す前に、一番心配したのは、「本の存在が無視されるのではないか」ということでした。
過去にもカツラをテーマに本が出版されたことがあったそうです。でも、メーカーの圧力なのか、すぐ書店から姿を消したと聞きました。
あるジャーナリストがカツラ業界の実態をルポする本を準備している途中で、その仕事を中断させられた、との話も聞かされました。
 
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スポーツライターとして、メディアで活動している人間ですが、僕は一般の方々が「名前を聞けばみんなが知っている」有名人ではありません。
カツラ疑惑が取りざたされるタレントさんが本を書いたならメディアは派手に騒ぐでしょうが、僕程度が書いても、メディアは大して取り上げないだろうとの予測がありました。何らかの圧力や力学が働いて、この本を誰も話題にしないことも、ごく普通にありえます。そもそも単行本の大半は、それほど売れないし、話題にもならないし、書店でも目立たないのです。
でも、『カツラーの秘密』はそういうひっそりと消えていく本になってほしくない。
 
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「これ、カツラだよ」と、笑って言えるカツラーでありたい。それが、明るく豊かなカツラー環境づくりの基盤と考えます。カツラー同士、もっと親しく交流しませんか。
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